B1新潟は14、15日、北海道とホームのリージョンプラザ上越で対戦する。前節(11日)は、A東京に勝って連敗を3で止めた。勢いに乗りたい今節、上越市出身のPG五十嵐圭(40)がチームをコントロールする。年に1度の地元戦はここまで通算5勝3敗。昨年は名古屋Dに2連勝した。今年も同一カード連勝に導き、上昇ムードを作る。

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好ムードが漂うチームを五十嵐はあえて引き締めた。「A東京に勝ったからといって、気を緩めてはいけない。まず初戦を取る」。リーグ2度優勝で日本代表をそろえる強敵を84-76で破った直後の北海道戦。相手は東地区最下位10位で6連敗中だが「いいポジショニングとフロアバランスを意識しないと」と戦い方の基盤を忘れないよう、チームメートにくぎを刺す。

中学時代まで過ごした上越市で毎年1回行われる凱旋(がいせん)試合。「知り合いもたくさん来てくれる。年々、だめになっているなと思われないようにしないと」と笑う。上越では通算5勝3敗と勝ち越し、同一カード連勝は16年富山戦、昨年の名古屋D戦と2度ある。初戦を取ればチームの今季初の連勝で凱旋試合は昨季から3連勝にもなる。「(新型コロナウイルスの影響で)入場制限もある。そういう中で来てくださる人にいいプレーをみせたい」と言う。

自信はある。A東京戦、3点シュート2本を含む10得点。加入初戦のCジェイソン・ウォッシュバーン(30)をインサイドの軸に据えてゲームメークした。ウォッシュバーンがスクリーンを忠実にかけたことで、得意のピック・アンド・ロールをスムーズに仕掛けられた。「少しいい形ができてきた」とチーム、そして自分のプレーにプラスの変化を感じた。

好感触を勝利につなげることが北海道戦のテーマ。「それぞれがやるべきことをやらないと。積極的に攻撃に関わって、流れを作りたい」。地元戦を浮上のプロローグにする。【斎藤慎一郎】

○…SF星野曹樹(23)はいい手応えを北海道戦に持ち込む。「短い出場時間でも全力を出して貢献したい」。A東京戦は1分57秒の出場で2得点。引き離しにかかった第2クオーター終盤にリバウンドからの速攻で決めた。ここまでPF、SFの両方で出場していたが、外角のSFに固定。持ち味の走力を生かした1本が自信になった。「北海道は個人技があるチーム。いい試合のあと、気を抜かないようにしっかり入りたい」と要所での活躍を誓った。