新潟アルビレックスBB(東地区8位)は9日、千葉ジェッツ(同2位)とホームのアオーレ長岡で対戦する。8日は長岡市南部体育館で練習を行った。SFロスコ・アレン(27)の3試合ぶりの出場が濃厚だ。アウェー秋田ノーザンハピネッツ戦(2日)で右手の薬指を負傷。2連敗した前節アウェー・サンロッカーズ渋谷戦(5、6日)は欠場した。ホームで連敗を止めるため、欠場の間にため込んだ力を発揮する。

リラックスした雰囲気の中に、アレンは試合への意欲を漂わせた。「エナジーはたまっている。爆発させたい」。約1時間30分のチーム練習はフルでこなした。負傷した右手の指はテーピングで固定しているが、かばうことなくシュート練習を続けた。

現在21・6得点でB1得点ランキング3位。誰もが認める新潟の得点源だ。福田将吾監督(36)は「出る準備はしているが、出すかどうかは状態を見て」と言う。2度のオーバータイムの末に勝った秋田戦のリバウンド争いで右手を痛めた。SR渋谷戦はベンチ入りしたが出番はなかった。負傷から1週間。シュートに影響が及ぶ部分だけに指揮官は慎重に患部の状態を見極めるつもりだ。

もっともアレンは「状態は良くなっている」と出場をさりげなくアピール。SR渋谷戦、新潟はCジェイソン・ウォッシュバーン(30)、PFアレン・ダーラム(32)の2人の外国籍選手が30分以上出場するなど負担が増し、連敗した。アレンはベンチから試合を見ながら、「自分が出たときにやるべきことを考えた」と、コートに戻った時のイメージをしていた。

「スピードと外からのシュートを生かす」。ドライブからのレイアップにミドル、3点シュート。どの位置からも得点できる。千葉には9月のプレシーズンゲームで2連敗(76●96、57●88)した。ただ、アレンは1戦目が26得点11リバウンド、2戦目も25得点5リバウンドと気を吐いた。自分の役割を、自らの強みを発揮し、チームを乗せることだと自覚。「ホームに戻ってファンの前でプレーするのが楽しみ」。自身の復帰戦勝利と連敗脱出を結び付けた。【斎藤慎一郎】

○…NGT48が千葉戦にゲスト出演する。メンバーは清司麗菜(19)、中井りか(23)、奈良未遥(22)、小越春花(16)、富永夢有(18)、古舘葵(16)、諸橋姫向(17)。試合前に子どもたちを対象にしたダンスクリニックを開催し、ハーフタイムにはスペシャルライブを行う。