フィギュアスケート男子で18年ピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)が、23歳の誕生日を迎えた17日、今季初戦となる全日本選手権(25~27日、長野)への思いを語った。

音声サービス「NowVoice」を更新し「誕生日です。たくさんの温かいメッセージ、本当にありがとうございます」と切り出すと、5連覇が懸かる国内最高峰の舞台を見据えた。

今季は新型コロナウイルスの影響で、出場予定だったグランプリ(GP)シリーズ第4戦フランス杯(11月13~15日、グルノーブル)が中止。練習拠点のスイスで練習を積んではいるが、初めての競技会となる。

「結果はもちろん『よりいいものを目指したい』と思っていますけれど、男子は特に、誰が優勝するか分からない。それが全日本の面白さでもある。みなさん優勝を目指して試合に取り組んでいくと思うので『5連覇をする』と聞くと、自分が『挑戦される』みたいな感じに捉えられる。僕もみなさんと一緒に、優勝を目指して、頑張っていきたいと思っています」

プログラムは昨季のショートプログラム(SP)「グレート・スピリット」、フリー「ダンシング・オン・マイ・オウン」を継続して使用する。「去年と自分がどれだけ変わっていて、それを確認する場所がないので、皆さんが見たままの感想をいただければ」と思いを語り「こういった(コロナ禍の)中で大会を開いてくれることから、皆さんの記憶に残るような全日本選手権に、微力ながら力になれたらと思っています」と決意をにじませた。