男子の山形南は2年連続12度目の春高出場。初戦は石川工と天理(奈良)の勝者と対戦し、1つずつ白星を積み上げる。山形中央との県予選決勝では、身長191センチの菅原啓(ひらく、1年)が得点源として躍動。昨年まで在籍した山形六中3年時には最高到達点が320センチを超え、全国中学大会準優勝に導いた逸材だ。小俣幸二監督(53)は「勝負どころで決めてくれる。3年生と1年生がうまくかみ合って、良いチーム作りができた」と加入を歓迎した。

主力の伊藤駿希と木村悠佑主将(いずれも3年)の山形四中出身コンビもチームの大黒柱だ。木村主将は「高校最後の大会で全国に行けることはうれしい」。昨年の出場時は優勝した東山(京都)と2回戦(初戦)で対戦し、ストレート負け。レギュラーとしてコートに立った伊藤は「全国優勝チームと対戦して、コンビバレーやブロックアウトは通用した。今後は2段トスからの決定力を高めたい」と成長を誓った。

同校は県内屈指の進学校。木村主将は「練習時間が少ない中で、練習試合などで課題を見つけて、内容の濃い練習をしたい」。文武両道の伝統校が1勝をつかみ、目標の全国8強に突き進む。【相沢孔志】