南北海道複合は千葉大輝(札幌日大2年)が初優勝を飾った。

前半飛躍は81メートルで3位も、首位と1分6秒差でスタートした後半距離はただ1人30分を切る28分3秒9で逆転し王座をつかんだ。「クロカン(距離)の方が得意なのでいけるかなと思っていた。1周(2・5キロ)目の終わりには首位を抜いていた」。得意の距離での快勝に胸を張った。

父正人さん(55)は札幌琴似工まで複合選手で現在は全日本連盟で複合U20アシスタントコーチを務める。この日の北海道選手権複合を制した悠希(日大1年)は兄。複合一家で育ち、札幌北白石小1年で競技を始めた。2歳上の悠希に「勝ちたい」と強い負けん気で成長。コロナ禍でも心肺機能を高める長距離ジョグを黙々とこなし、小4で始めた得意の距離の才能を伸ばした。試合後は「父がワックスを塗ってくれたのでめっちゃ滑れた」と感謝も忘れなかった。

将来の五輪を目指す17歳にとって、2度目の総体(2月6日開幕、長野)は昨年11位の雪辱を期する舞台だ。千葉は「インターハイでは絶対優勝したい」と決意を示した。【浅水友輝】