世界3位の大坂なおみ(23=日清食品)が思いがけない苦戦ながら8強に進出だ。同371位のボールター(英国)に第1セットを落としながら、「最後はレベルを上げなくてはいけなかった。最後までベストを尽くした」と、3-6、6-3、6-1で逆転勝ち。準々決勝では同79位のベグ(ルーマニア)と対戦する。

ボールターとの打ち合いで、少しだけ腰が引けた。相手は大坂のショットに対してミスがなく、負けてもともとと向かってくる。相手の球も深く入り「少し押し込まれていた。自分が主導権を握れなかった」。先に第1セットの第7ゲームでサービスゲームを落とした。

しかし、第2セットに入ると、「自分のペースに引き込んだ」。冷静に少しペースを落とし、相手のミスを誘った。直球で打ち合うのが好きな相手に対し、変化球勝負に出た感じだ。大坂は一気に4ゲームを連取し、流れを取り戻した。

前日の初戦で対戦したコルネは、どちらかというと守備的な相手。この日のボールターは攻撃的で、タイプがまるで違う。「この試合から学んだことは大きい。4大大会でも、このような経験は必要となる」。苦戦を糧に、8日開幕の全豪オープン制覇を目指す。

◆全豪オープンテニスは、2月8~21日、WOWOWライブで連日生中継。WOWOWオンデマンドでも同時配信予定。