新潟アルビレックスBBが信州ブレイブウォリアーズに76-70で競り勝ち、このカードの連敗を3で止めた。51-53で始まった第4クオーター(Q)に逆転。PFアレン・ダーラム(32)が27得点、リバウンド12の“ダブル・ダブル”をマーク。6アシストも合わせ、すべて両チーム最多を記録して、けん引した。新潟は次節3日、秋田とホームのアオーレ長岡で対戦する。

勝負どころを逃さなかった。ダーラムは流れをつかみたい時間帯にスコアメークし、新潟を乗せた。第4Q、55-55からレイアップを決めて逆転。残り5分を切った60-55からは再びレイアップを決めてファウルをもらい、フリースローも成功。残り2分30秒では自身2本目の3点シュートで72-59。この日最大の13点差に持ち込み、勝利を引き寄せた。

27得点中12得点が第4Q。51-53とビハインドで始まった最終Qの10分間も冷静さを貫いた。「相手の守備によって、どう攻めるかを意識した」。211センチ、130キロの信州のCウェイン・マーシャル(35)と対峙(たいじ)した時はスピードに乗ったドリブルで突破。それ以外の選手がマークにつくと、体の強さを生かして押し込む。「チームメートがしっかりプレーしてくれたおかげ」。得点のバックボーンにある好連係を何よりも強調した。

青木勇人監督代行(47)は「やることは昨日(2月27日の1戦目)と変わらないが、強度を上げて40分間遂行してくれた」と勝因を話した。67-79で敗れた1戦目、第3Qの出だしで連続9失点して主導権を失った。その反省から各Qの入りで連続失点を防いだ。第3Q終盤に43-53と10点差をつけられたが、慌てずにしつこい守備を重ねた。

敗戦から立ち直るたくましさを見せて、信州戦の連敗を3で止めた。「難しい試合だったが、切れずに食らい付いていった」。青木監督代行はチームの成長を感じた。次節秋田戦、1月3日の京都戦以来のホーム戦勝利を狙う。