国際バスケットボール連盟(FIBA)は30日、日本代表の名選手として活躍し、現在は男子日本代表のアシスタントコーチを務める佐古賢一氏(50)が、FIBA殿堂入りしたと発表した。日本人の殿堂入りは史上2人目。

佐古氏は日本協会を通じて、「大変驚いています。と同時に、大変に名誉なこととうれしく思います」とコメント。今回の受賞については「自分ひとりの力でいただいたお話ではなく、自分に関わってくださった指導者の方、チームメートをはじめとする仲間たち、そして応援してくださった皆さまなど、多くの方のご助力があってのことと思っています」と感謝した。

横浜市出身の佐古氏は北陸高から中大を経ていすゞ自動車、アイシンで活躍。トップリーグ優勝9度、MVP3度、ベスト5を9度受賞し、日本代表ではポイントガードとして97年アジア選手権準優勝に貢献するなど、「ミスター・バスケットボール」と呼ばれた。

日本人では過去に、日本協会常任顧問などを務めた植田義巳氏が、07年に貢献者枠としてFIBA殿堂入りを果たした。選手枠では今回の佐古氏が初めてで、カナダ出身の元NBA選手スティーブ・ナッシュ氏らとともに選出された。