ラグビー日本代表(世界ランク10位)は3日、欧州遠征最終戦となる敵地アイルランド(同4位)戦に臨む。

19年W杯日本大会で歴史的初勝利を挙げたが、過去1勝9敗。2日に現地からオンラインで対応したプロップ具智元(26)は「一瞬も気を抜く場面がない。頑張っていきたいと思います」と力強く意気込んだ。

W杯1次リーグのアイルランド戦では、相手も強みとしていたスクラムを押した。雄たけびをあげた場面は、大会通じての名シーンとなった。6月26日の全英・アイルランド代表ライオンズ戦ではスクラムで一進一退の攻防となり、組む際に両チームの間隔が遠くなった時の対応に改善点が見られたという。「ヒットした瞬間、脚が伸びきってしまった。組んだ瞬間に脚を詰める。8人で組んでいきたいと思います」とアイルランド戦での修正を誓う。

5月下旬から合宿を行い、仕上げてきた日本代表にとって、真価が問われる欧州遠征の最終戦。最前列で戦う男が、背中で引っ張る。【松本航】