体操男子で五輪個人総合2連覇の内村航平(32=ジョイカル)は種目別の鉄棒に出場し、14・133点だった。

冒頭のH難度の離れ技「ブレトシュナイダー」はバーに近づきながら成功させた。続く2本の離れ技も決めたが、いつものような滑らかさにかけた。最後の着地では踏ん張れずに後方に体が傾き、あおむけに倒れて天を見詰めた。

4度目の舞台となった7月の東京五輪では、まさかの予選落ち。来月に控える世界選手権(北九州)へ向けた再始動の大会だった。前日22日の会見では、「なかなか体が付いてこない。全関節痛い。しまいにはあごも痛くなって、ハンバーガー食えない。口開けると外れちゃうみたいな」と告白していた。五輪の反動から、全身に痛みが広がっていたという。状態は「50%」という中での演技となった。