パリ五輪金メダルのノア・ライルズ(28=米国)が、追い風0・6メートルの9秒95のトップでフィニッシュした。
「世界最強の男」が、日本の若きスプリンターたちに熱いメッセージを送った。この日、欠場した日本歴代5位10秒00を持つ17歳の清水空跳(石川・星稜高3年)とは前日練習後にツーショット写真を撮った。
清水との会話はしていないというライルズだが、世界を目指す日本の若手へ、こう呼びかけた。
「まず楽しむこと。それが一番大事です。楽しくなければ、苦しい時期を乗り越えるのが本当に大変になります。だから、この競技を本当に好きで、『もっと良くなりたい』と思えることが大切な。その上で、『なぜ自分は最高を目指すのか』という理由を見つけてほしい」。
2021年6月に山縣亮太(セイコー)が9秒95を出してから、もうすぐ5年。日本短距離界では若手の台頭が待たれる。
その9秒95をシーズン初戦にマークした米国の英雄はこうも話していた。
「毎日自分を奮い立たせ、挑戦し続ける理由は何なのか。そして、頂点に立った時に「これからも続けたい」と思えるものなのか。
そういうものを見つけることが大事なんです。じゃないと、頂点に行った後に『その先に何もない』と感じてしまうかもしれないから」。
日本の短距離界発展への金言を残した。

