東京オリンピック(五輪)代表の池江璃花子(21=ルネサンス)が専門外の背泳ぎで決勝に進み、29秒37で優勝した。

5コースからスタートして先頭争いを展開し、最後は同じく東京五輪代表の渡部香生子(USM)に0・17秒先着した。年内ではこれが最後のレースとなる見込み。予選では29秒71の記録で全体1位通過だった。

池江は今年4月の日本選手権で4冠を達成。白血病から驚異的な回復を見せて、東京五輪切符をつかんだ。

池江はこの1年を「いい形で始まったが、中途半端な形で夏を終えて悔しい気持ちもある」と総括。「来年の世界選手権(福岡、5月)やパリ五輪に向けて頑張るだけ」と気持ちを込めた。

自分以外のことで今年最も印象に残ったスポーツのシーンとしては、東京五輪卓球混合ダブルスで水谷隼、伊藤美誠組が金メダル獲得した直後の場面を挙げ、「美誠ちゃんと水谷選手が抱き合っているシーンが印象的だった」と振り返った。