クワッド・アクセル(4回転半ジャンプ)の練習方法は?

言葉の持つ意味とは?

北京五輪での目指す構成は?

理想体重は?

フィギュアスケート男子で3連覇がかかる北京オリンピック(五輪)代表に決まった羽生結弦(27=ANA)が、2年連続6度目の優勝を飾った全日本選手権の熱戦から一夜明け、心境を告白した。

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さまざまな話題に及んだインタビューから、その言葉を。

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-4回転半は、描いている理想のスケジュールより遅れていると言っていたが?

羽生 正直、平昌後に次のシーズンで降りれると思ってました。それくらいアクセルには自信があった。そんなに大変なものと自覚してなかった。ただ、ケガがあり、いろんなことがあり、4回転半に集中できない時期があった。集中すればするほどケガがつきまとう。やればやるほど、4回転以降もまわるのがどれだけ大変かをあらためて痛感した4年間だった。実際、4回転半を回してますけど、こうやって軸を取れるようになったのも最近の話なので。本当に大変だったなと。

-練習での制限は?

羽生 具体的な本数ではきめてない。ただ、その時の体調によっては、4回転半じゃなくていいぞ、という日もある。ただ、4回転半のために3回転半をどうやって練習していくか、とか、そういった面で3回転半は今日は何本にしようとか、また4回転半じゃなくても、同じような感覚で、つかめるものがあるなら、4回転半も3回転半のあとに何回か挟んでいったり、そうことを考えてます。

-言葉にすることで心や体への影響は?

僕自身、ここまで競技をやっていて、有言実行は絶対したいと思ってきました。ある意味、自分の言葉がくさびだったり、プレッシャーだったりする。だからこそ、絶対に達成したいとずっと思い続けられる。あきらめずにやれるのはその言葉のおかげなのかなと思ってます。

-勇気づけられたりは? 羽生 僕の場合は勇気づけられる、より整理が出来るほうが近いです。気持ちだったり、考えているプランだったり、また、自分がどういう感覚でジャンプしたのかなどを声に出すことで整理されて良い結果が出てくることが多いです。

-北京五輪を勝つためには?

羽生 あれ(全日本のフリー)に4回転半をGOEプラスでつけれる構成にしたいです。はっきり言って、4回転半とルッツ、ループは現実的ではない。またここから1カ月ちょっとしかない。やれることはアクセルくらい。あとはショートもまだ完璧な所ではないので、サルコーくらいですかね、良かったのは。詰めて詰めて練習したい。

-ー体重調整は?

羽生 (いまは)減らすつもりもなかったというか、増やすつもりもなかったというか。中途半端ですが。正直、自分のなかではもうちょっと減らせたかなと思って全日本に入りました。もうちょっと軽くても良かったかなと。ただ、去年の体重から比べてみれば、全日本は1キロぐらい減ってますし、世界選手権と国別は3キロ以上減ってます。ただ、どれが正解かは分かってないです。