全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)が5日、東京体育館で開幕する。女子は長岡商が4年連続10度目の出場。チームの中心となるのはケガから復帰のエース水落彩花(3年)だ。5日の1回戦は橘(神奈川)と対戦する。

「春高」の大舞台で長岡商のエース水落が復活する。県予選ではケガでエース不在だったが4年連続優勝を決めた。ベンチで仲間を信じ見守った水落は「みんながここまで連れてきてくれた分、自分が活躍して結果を残すしかない」と気合が入る。

県予選の1週間前、10月中旬にエースにアクシデントが襲った。チーム練習中に左足首の骨折と靱帯(じんたい)を断裂。「絶望した」と振り返る。主治医には「春高本戦には間に合わないかも知れない」と告げられてもいた。それでも仲間の「絶対に春高に連れて行く」という言葉を信じて、早期復帰のために手術を決断していた。

2年生の県予選前も右肩を痛めた。ケガに悩まされコートに立てない時期も多かったが、ケガをしたことでレシーブ練習が多くなり、苦手としていた守備も“パワーアップ”。持ち味の思い切ったスパイクを生かしながらチームを引っ張る。水落は春高を最後に、バレー生活に区切りをつけるだけに「楽しむことより、勝ちにいく!」。ベスト8を目標に全国に挑む。【飯嶋聡美】

◆水落彩花(みずおち・あやか)2003年(平15)6月17日生まれ、魚沼市出身、広神中出。小3からバレーを始める。高1から春高を経験。170センチ。

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