男子の東海大札幌が東海大相模(神奈川)との「東海対決」に2-1で競り勝ち、8年ぶりの16強入りを決めた。背番号16の1年生二川颯斗が18得点とチームをけん引。春高の大舞台で躍動し勝利に導いた。7日の3回戦では身長210センチのエース牧大晃(3年)を擁する高松工芸(香川)と激突する。

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1年生らしからぬ堂々としたプレーを披露した。二川が初の春高で存在感を示した。第1セット2-2の場面で決めたサービスエースを皮切りに18得点。それでも本人は「まだまだ。本来のプレーができなくて先輩方に助けてもらった。トスが上がって来た時に決めきれなかったり、そこはやっぱりレフトを任されている以上決めきらなきゃいけない」と反省を忘れなかった。

試合中ポイントを奪っても笑顔を見せず、冷静を保っているように見せた。だが表情とは裏腹に心の中は緊張で包まれていた。「今日は緊張していて切羽詰まっていたので…。笑顔がなかったのかな」と言いつつもコートでは潜在能力を発揮した。第2セット6-7の場面で、左サイドに上がった味方のトスに飛んだ。本来は右利きだがタイミングが合わなかったため左手でアタック。「左も少し自信があるので補えた」と適応力の高さも見せつけた。

兄の思いも背負っての全国大会だ。1つ上の兄翔太さんは同校で主将を務めていたが、全国舞台を踏むことはできなかった。「楽しんでこい」と送り出された兄に勝利を届けた。

松田修一監督(35)と相手の田路尚紀監督(32)は東海大の先輩後輩同士。松田監督は「結果的に勝たせていただいて、お互いの力が存分に発揮できた試合だったと思う」とたたえ合った。

接戦をものにし8年ぶりのベスト16進出。3回戦は身長210センチのエース牧を擁する高松工芸と対戦する。二川は「修正して高松工芸に勝ちたい」と、8強入りを目指して突き進む。【山崎純一】

○…二川と並ぶ東海大札幌のダブルエースの1人山田祐輝(2年)も存在感を見せた。自身初の春高舞台で19得点。強烈なスパイクのほか、第3セット23-22の場面ではコートラインギリギリにサービスエースを決め勝利をたぐり寄せた。「とりあえず勝ててうれしい。チームで勝とうと思っているので、支え合って高松工芸に勝ちたい」と次戦を見据えた。

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