三宅星南(19=関大)が国際スケート連盟(ISU)公認記録では自己ベストの79・67点をマークした。5位でフリーへ進んだ。

冒頭の4回転サルコーをこらえて降りると、続くトリプルアクセル(3回転半)も着氷。最後の3回転ルッツ-3回転トーループも決めた。しかし、得点が出ると首をかしげ「全日本選手権から大幅に点数が下がってしまったんで」と全く満足しなかった。先月24日に行われた全日本のSPでは、ISU非公認ながら90・52点を記録していた。

その全日本では6位と躍進し、今大会の代表に初めて選ばれた。「全日本はフリーでミスがあったし、まだまだ完璧ではなかったけど、自分の力を出し切ることができた。(その後はインカレ3位をへて)調子が良くても悪くても練習を積むことを意識した」と技術を磨いてきた。

あらためて4大陸選手権への出場が決まった時の思いを問われると「順位や点数は意識してなかった全日本で6位。選んでいただいた時は本当にうれしかったし、目標としていた大会なので、いい経験をさせてもらえるな、頑張ろうと思った」と振り返った。

ただ、スコアに笑顔はなく「まだ世界の大会に出ていなくて名前が知られていない。知ってもらえるように頑張りたい」と燃えた。ジュニアグランプリ(GP)シリーズでは常連。今後はシニアでもセナの名を売り込んでいく。【木下淳】