国際スケート連盟(ISU)は1日、ロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、今後の主催大会にロシアとベラルーシの選手を出場させないと決定した。

国際オリンピック委員会(IOC)からの勧告に同意した。

ISU理事会は、前日2月28日のIOC声明やISU会員等から寄せられた「選手権や、その他の国際スケート競技会へのロシア、ベラルーシのスケーター・役員の参加禁止を求める嘆願」を慎重に議論。競技会の運営と参加者の安全確保のために、ロシア(スケート連盟およびフィギュアスケート連盟)とベラルーシ(スケート連盟)のISU会員スケーターが、選手権や、その他のISU主催大会を含む国際競技会に招待または参加できないことに同意する決定をした。

これで、今月21日から行われるフィギュアの世界選手権(フランス・モンペリエ)に、北京オリンピック(五輪)女子で金メダルのアンナ・シェルバコワ(17)、銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ(17)、4位のカミラ・ワリエワ(15)ら出場が有力視されていたロシア勢の候補選手と役員、コーチら関係者が参加できなくなった。

ISU理事会は「ウクライナで起きた紛争の影響を受けている全ての人々と連帯すること」を、あらためて表明。「私たちの思いはウクライナの全ての人々、国とともにある」との声明も出し、同国のスピードとフィギュア連盟への人道的支援の可能性を可能な限り早く検討するとしている。【木下淳】