3月12日、2022年のF1開幕前最後のテストとなるバーレーン合同テスト最終日が行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分31秒720のトップタイムを記録した。

レッドブルはこの日、よりアグレッシブに絞り込んだサイドポッドを投入。午前中にセルジオ・ペレスが担当してロングランを中心としたテストに専念し、ここでもC4タイヤを使って1分33秒105と午前の中でのトップタイムを記録したが、午後を担当したフェルスタッペンはセッション終盤にC4やC5タイヤを使ってアタックランを繰り返し、最終的にただ一人1分31秒台に突入した。

「今日の目的は来週のバーレーンGPで使うタイヤをテストすることで、マシンのフィーリングは問題ないし予定していたテストプログラムを全てこなすことができた。今日投入した新パーツもうまく機能してくれた。テストでは誰も全力は出し切っていないから、タイムを見ることにはあまり意味がないと思うよ」

2番手にはテストを通して好調のフェラーリのシャルル・ルクレールがつけ、フェルスタッペンより1段階ハードなC4タイヤで0・695秒差。3番手にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、メルセデスAMGはマシン挙動とセットアップに苦戦しジョージ・ラッセルが1・039秒差の4番手タイムを記録するのが精いっぱいだった。

アルファタウリの角田裕毅は午後に走行を担当し、6日間のテストで初めてC4およびC5タイヤを使ってのアタックランを敢行したが、クリアなアタックラップを決めきれず1・282秒差の6位となった。

「チームとしてのテスト内容には満足していますが、自分のC5タイヤでのアタックラップには満足していません。もっと速いタイムを刻むポテンシャルがあったと思いますが、ラップをまとめきれませんでした。クルマも自分自身も、まだまだ改善すべき点があります。今のところ自分達のポジションがどのあたりなのかは全く分かりませんが、バーレーンGPまでの数日間でチーム一丸となってさらに改善努力を進めたいと思います」

(米家峰起通信員)