東京オリンピック(五輪)個人総合金メダルで、10~11月の世界選手権(英国リバプール)代表に内定している橋本大輝(20=順大)が、2連覇で24年パリ五輪に向け、最高の1歩を踏み出した。
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予選を首位で通過した橋本は、この日は「すごくいい演技ができた」と、6種目ともに安定した演技で圧倒。2位と3点近い差をつけ、予選と決勝の合計174・161点で圧勝した。2位には、171・263点で神本雄也(コナミスポーツ)、3位には土井陵輔(日体大)が入った。
最後の鉄棒で着地がぴたりと決まると、テレビカメラに向かって感情を爆発させ、左こぶし2度も突き出した。やっと思い通りの演技ができ、「本当にうれしかった」と、胸をたたいた。全選手中トップの15・433点をマーク。ルールが違うが、東京五輪で金メダルを取った時の点数を上回った。
予選ではできなかったアドラーひねりからF難度のリューキン(伸身トカチェフ1回ひねり)を入れた。12年ロンドン五輪前に、内村航平が世界で初めて取り入れた技だ。リューキンそのものも難しいが、その前にひねり技を入れるのは至難と言われる。
そして、何と言っても「永遠の課題」という着地がぴたりと決まった。昨年10月の世界選手権では、個人総合で、0・017点の僅差で銀メダルに終わった。最終種目の鉄棒で着地が少し動いたための銀だった。だからこそ「やっと鉄棒で着地が止まった」と喜んだ。
着地のために、半年間ほど特別なトレーニングをしてきた。毎日、15分ほど股関節に力を入れる練習を行った。その後は、踏み切り板を使い、簡単な宙返りから、少しずつ難度を上げた宙返りをし、その度に着地を決めるトレーニングを行った。
今朝、目覚めたときに、お尻の付け根に違和感を感じた。1種目目の床運動で、G難度の大技リ・ジョンソンを回避。試合後も痛みが残る。東京五輪金メダルにより規定で、世界選手権代表は確定している。それでも「代表にふさわしい演技を見せるのがエース」と、優勝を引き寄せた。


