ラグビー日本代表の新星でBL東京(旧東芝)ロックのワーナー・ディアンズ(20)が、201センチの長身をフル活用して代表定着を狙う。8日は宮崎合宿本格始動3日目。スクラム練習などで汗を流し「身長を生かしたラインアウト、空中戦で勝つ。フィジカルを生かしたい」と言い切った。

伸びしろたっぷりの大器だ。ニュージーランド出身で千葉・流通経大柏高を経て、大学に進まずBL東京入り。所属での公式戦出場の前に、昨年11月のポルトガル戦で代表初キャップを得た。そこから今年1月開幕のリーグワンで主力に定着。BL東京の先輩で19年W杯日本代表主将のフランカー、リーチには「前は本当にボーイ(少年)だったけど、今は耳がやっとわいて、いい感じ。大人になった」と内出血で膨らむ耳の“勲章”をたたえられた。

最大の魅力は強豪国に引けを取らない、身長201センチ、体重117キロの体格。昨秋の代表活動時と比べ「リーグワンの最初の方はちょっと不安だった。シーズン通して成長した」と自信も芽生えた。今夏の最大の標的は23年W杯開催国で、世界ランク2位のフランス2連戦。日本語、英語を操る20歳は「世界トップクラスのチーム。自分がどれだけできるかを知りたい」と胸を躍らせた。【松本航】

◆ワーナー・ディアンズ 2002年4月11日、ニュージーランド(NZ)生まれ。父グラントさんのNEC(現東葛)コーチ就任に伴い、14歳で来日。流通経大柏3年時は全国高校大会(花園)8強。書道では国際高校生選抜書展(書の甲子園)で秀作賞。21年にBL東京へ進んだ。靴のサイズは32センチ。母ターニャさんはネットボール元NZ代表。201センチ、117キロ。