ラグビー日本代表(世界ランク10位)が9日、8年ぶりの国立競技場で歴史的初勝利を目指す。7日、フランス(同3位)とのテストマッチ第2戦「リポビタンDチャレンジカップ2022」に向けてメンバーを発表。過去1分け10敗の強敵との一戦を前に、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、52)は七夕の願い事を問われ「1人1人がいい準備をして、いいラグビーをできることが自分のお願い」とほほえんだ。

後押しするのは大観衆だ。日本協会によるとすでにチケットは5万枚以上が売れ、5万5000人に届く勢いという。04年の実数発表以降、19年W杯日本大会を除いた国内開催の日本代表戦最多観客数は、18年ニュージーランド戦(味スタ)の4万3751人。更新は濃厚となり、ジョセフHCは「5万人の前でプレーでき、選手もすごくワクワクしている」と代弁した。

2日の第1戦は前半を13-13で折り返したが、最後は13-42と屈した。同戦を新型コロナウイルス陽性で欠場したSH斎藤直人(東京SG)が先発、フッカー堀江翔太(埼玉)は控えで復帰。同HCは「相手のセットプレー、パワフルな選手を止めることが、試合に勝つための鍵になる」と闘志を燃やした。【松本航】