テレビ朝日系列で22日から放送される「世界バドミントン東京2022」の応援キャスターを務め、14年ぶりにタッグを組む「オグシオペア」こと小椋久美子(39)と潮田玲子(38)が大会の開幕を前に対談し、ダブルスを組んでいた現役時代から現在までを振り返り、知られざる本音を涙ながらに語り合った。

「ブームが高まりすぎて取材が殺到し、練習時間が割かれてしまうことがイヤで、1度泣きながら訴えたことがあった」と当時を回顧した小椋。「その後くらいから玲ちゃん(潮田)が前面に立って取材なども受けてくれて…」と感謝すると、潮田も「おぐっち(小椋)と私は試合前のウオーミングアップからタイプが違って、おぐっちは自分の世界にしっかり入るタイプ。見ていてしんどそうだなって感じていた」と振り返り、「私はオンオフ切り替えるのは楽な方だったから、私ができることならやろうと思ってたよ」と笑顔で当時の心境を明かした。

「自分たち2人だけしか分かり合えない、みたいな気持ちはあったよね…」と、熱狂的なブームの裏に隠された苦悩があったことも告白。さらに、2008年の北京オリンピックを前に調子が上がらなかったことへの焦りや試合への恐怖感など、メンタル的にもすごく追い詰められていたことなども語られた。

「あの当時の自分になんて声をかけてあげたい?」という潮田の質問に、小椋は、準々決勝で敗れた北京オリンピックの後、期待に応えることができなかったことを悔やみ続け、「振り返りたくない」とまで思っていたことを明かした。

それを聞いて当時の思いがよみがえったのか涙を見せた潮田に、小椋は「やめてよー。私まで泣けてくるじゃん!」と思わずもらい泣きしながら「メダルを取らないといけないと思い過ぎていたね」と、かけがえのないパートナーをねぎらった。

潮田も当時の素直な気持ちを吐露。「あんなに背負わなくてもよかったんだよね。“国民の皆さんのために”くらいの気持ちだったもんね(笑い)」と、14年前の北京オリンピックを、初めて笑顔で振り返った。

ほかにも海外転戦でのエピソードやけがをしたときのことや、お互いについて思っていたことなども回顧。オグシオブームの当時にお互いが抱いていた思いをあらためて確認し合えたことを喜んでいる様子だった。

小椋と潮田の対談の模様は、テレビ朝日公式YouTube「背番号5」とテレビ朝日バドミントンの公式ツイッター、その他TVer、テレ朝動画などでも随時配信される。