1984年ロサンゼルス五輪バレーボール女子銅メダリストで、昨年の東京五輪女子日本代表監督の中田久美氏(56)がこのほど、浜松市中区でトークイベントに出席した。テーマは「女子スポーツを通じてこれからの女性活躍社会を考える」。約150人に自らの経験を踏まえ、環境の大切さや信念を伝えた。

自身のこれまでの歩みを振り返り、「地獄のバレーボール人生」と表現。現役時代は「頭を使う練習と、人間関係に疲れた」と笑いを誘い、会場を和ませた。女性アスリートの活躍については、「女性特有の体調(月経など)をチームでサポートする環境作りが大切」、「練習だけではダメ。実力の把握や目標達成の方法を明確にすること」などと訴えた。

このイベントは、県西部地区の女子スポーツ3チームによる「はなぐるまプロジェクト」の第1弾の企画。ブレス浜松(バレーボール)、アザレア・セブン(7人制ラグビー)、静岡SSUボニータ(サッカー)が協働して、今後もスポーツを通じたセミナーなどを行っていく。【山口昌久】