B1新潟アルビレックスBBは29日、チーム練習を中之島体育館で行った。新外国籍選手のPFチェベ・アルマ(23)がこの日から合流した。

身体能力の高さをさっそくみせつけた。アルマはリング下でパスをもらってダンク、アリウープ、ドライブからのレイアップと、206センチ、107キロの体格ながら俊敏性と走力の一端を披露。「楽しかった。チームメートもスタッフもみんないい人」。26日に来日し、ボールに触るのはこの日が初めて。それでも1対1の攻防、5対5の試合形式と、疲れを見せずに2時間の練習のフルメニューを消化した。

平岡富士貴監督(48)は「コンディションが悪くない状態で来てくれた。内外の起点になってほしい」と話す。来日前は6、7月にNBAグリズリーズに招聘(しょうへい)されてサマーリーグに参加。実戦感覚はある程度整っている。「本人に確認してからだが、使うかもしれない」。平岡監督は4日のプレシーズンゲーム、愛媛戦での起用も示唆した。

バージニア工科大(米国)では1試合平均15・8得点、同リバウンド6・5をマークした。昨季の新潟はリーグ順位最下位の22位で、1試合平均得点も70・4点と最下位。4季ぶりに降格が適用され、リーグ順位下位2チームがB2に降格する今季、B1残留のために得点力アップは必須だ。「ハードにプレーする。シュートも、チームメートに合わせてプレーすることも得意」。アルマもチームの置かれた状況、自らにかかる期待は分かっている。

新潟がプロキャリアの最初のチームになる。日本のアニメが好きで、特にお気に入りは「NARUTO」と「進撃の巨人」。来日はこれが初めてだが「日本の文化も好き」と親日家の一面も。「たくさんの試合に勝つこと。それがチームの目標なので」。新潟の一員としての決意を違和感なく言葉にした。