21年まで日本選手権3連覇のコンサドーレが、初戦で北見工大に快勝した。

第1エンド(E)でハウス中央付近にストーンを並べ、北見工大のミスショットを誘発し、いきなり4点をスチール。3点リードで迎えた第5Eでは一挙6点を奪い、第6Eで3点スチールした時点で、相手がコンシードを宣言した。セカンドスキップの阿部晋也(42)は「1エンドに4点取れたことで、落ち着いて入れた。その後もしっかり相手にプレッシャーを与えるショットを投げ続けられた」と振り返った。

5月の日本選手権を最後に谷田康真(28)、相田晃輔(23)が退団し、今季から新たに大内遥斗(20)、98年長野五輪代表の敦賀信人氏(44)のおい、爽太(19)ら、新戦力が加わった。いずれも在学中の大学生で、授業やテスト期間の関係で合流が8月上旬までずれこみ、8月のどうぎんクラシック、稚内みどりチャレンジカップは、新体制としての練習不足も影響し、連続予選敗退していた。

今大会は1日から会場の常呂に入り、1週間しっかり、チームとしての連係を詰めてきた。新チーム3戦目で初めて白星発進し、フォース清水徹郎(34)は「1戦目は寄せ集めの状態。2戦目はまだ練習が少なく、いい状態ではなかった。やっとオンアイスで本格的にやれた。その差は大きい」と効果を口にした。

北海道ツアーは今大会が最終戦。阿部は「しっかりプレーオフに残って、優勝を目指して頑張りたい」。最年長阿部が42歳、最年少敦賀が19歳と、年の差23歳。ベテランと若手が力を合わせ、頂点を狙う。