フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦NHK杯(11月18~20日、札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の出場選手会見が9日、都内ホテルで行われ、アイスダンスの村元哉中(29)高橋大輔(36)組(関大KFSC)が拠点の米国からリモート参加した。

カップル結成後、コロナ禍の中で初めて出場した大会が20年のNHK杯。村元は「思い入れがあります」と笑顔を見せ、高橋も「NHK杯に出てから2シーズンが経過して今回で3シーズン目。これまでの成果を発揮できれば」と成長を示したい意欲を語った。

司会で元ペア選手の高橋成美さんから「やべえな、あなたたち、と思うくらい素晴らしい演技。どこに力を入れて練習しているか、昨季と違うところはどこですか」と聞かれると、こう答えた。

村元「今季はユニゾン(調和)を意識して練習しています。3シーズン目に入る2人の息の合ったところを、成長しているところを見ていただきたい」

高橋「昨季は進化を重点的に。今季はよりいっそう正確に、深い方の深化で。昨季より出遅れていて難しいところあるんですけど、しっかり練習していきたい」

ファンからの質問コーナーでは「どちらがリーダー」か聞かれ、高橋が村元に手のひらを向けて「こちらですね。僕は自分でやりたいことを見つけるのが苦手なタイプ。哉中ちゃんが、いろいろ考えてくれて決定してくれるので、僕がそのサポートをする感じかな」と言い、村元が「はい」とだけ言葉を発して笑いを誘っていた。

「大切にしていること」には、高橋が「僕はずっとシングル選手だったので(演技中に)誰かに何かを伝えることがなかった。でも今は言葉で伝えないと伝わらないので、そこは努力しているところです」。村元も「普通の言葉になりますが、コミュニケーションですね。聞くことが大事。相手が聞く耳を持ってくれないと進まない。なので自分も聞くことを大事にしています」と紹介した。

最後に抱負を求められると、全体の最後に、こう締めくくった。

高橋「何が自分たちの武器か、まだ分からないところも多いんですけど、例えば今季のリズムダンス(RD)は、なかなか速いテンポのプログラムです。そこを見せられれば、評価につながってくるのかなと思います。あとはフリーとの曲調の変化ですね。同じ人間が踊るんですけど、それぞれ違う雰囲気を出せれば強みになるのかなと思っています」

村元「全く同じです(笑い)。同じ意見です」

【木下淳】

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