今年3月の世界選手権女王で、今季のGPシリーズ第1戦スケートアメリカも優勝した坂本花織(22=シスメックス)が調整した。

日本勢の中では1人だけフリーを曲かけで練習。ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)や3回転フリップ-3回転トーループの2連続など成功させ、サルコーだけは抜けたものの、あとはスピンやステップを入念に確認した。

スケートアメリカの後は「フリーのステップで失敗してしまったので、重点的に」。表現力の部分で、振付師のマリーフランス・デュブレイユさんに映像を送って修正ポイントを確認してきたという。

本番リンクで滑った感触については「すごく滑りやすかったし、7年前(ジュニア時代の15年)も、ここで全日本(選手権)をしたことを思い出して『懐かしいな』って滑りました」と笑顔で振り返った。

初のGP連勝でファイナル(12月8~11日、イタリア・トリノ)へ。「今年こそはファイナルのチャンスが今、目の前まできているので」とし「しっかり、それをつかみ取れるよう頑張りたいと思います」と気合を込めていた。【木下淳】