女子はNECが3-1で東レを下し、2007年に現在の大会形式となってから初優勝を果たした。第1セットを先取。第2セットは失ったが、第3セットを25-18、第4セットを25-23で連取した。エース古賀紗理那(26)が効果的にスパイクを決め、両チーム最多の27得点を挙げた。男子はジェイテクトが3-0で東レに勝ち、2年ぶり2度目の頂点に立った。

初優勝が決まると、NECのコートに歓喜が広がった。「ずっと勝てていない中でも課題と向き合ってきた。少しずつ形になってきた」と古賀。普段はあまり感情を表に出さない大黒柱が全身で喜びを表現した。

スパイク打数の約4割に当たる49本を打った古賀は「個人技ではなく、チーム全体の勝利」と強調した。古賀ら日本代表が不在の夏場に、残った選手は体力強化に励み、走るフォームなど体の使い方も見直した。敏しょう性やジャンプ力が向上し、金子監督が「Vリーグでトップクラス」と評価。個々の力が高まり、チーム力が底上げされた。

決勝では第2セットを落とした。東レに傾きそうな流れを柳田や島村ら途中出場した選手が引き戻した。NECのタイトル獲得は2016-17年のプレミアリーグ(現Vリーグ)以来。厚くなった選手層を生かし栄冠をつかんだ。