22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが、チーム初の日本選手権2連覇を達成した。

通算4度目の優勝。初制覇を狙ったSC軽井沢クラブを下した。

1-0の第2エンド(E)に不利とされる先行で2点を挙げると、第3Eもスチール。序盤から優位に進めて6-2で折り返し、後半もリードを守り抜いた。スキップの藤沢五月は「日本選手権決勝の舞台は緊張感のある試合になるが、その中でも笑顔で戦い切れたことが勝てた要因」とにこやかに話した。

地元開催の今大会、ロコ・ソラーレは1次リーグを6勝2敗で1位通過。プレーオフでは中部電力を7-4で下して決勝に駒を進めていた。

昨年2月の北京オリンピック(五輪)で銀メダルを獲得。昨秋には新設国際大会のパンコンチネンタル選手権で初代女王の座に就き、今年1月にはワールドツアー最高峰グランドスラム大会を日本勢として初めて制した。

カナダから帰国後は、約1週間の練習期間を設けて今大会に臨んだ。サードの吉田知那美は「海外のアイスから国内アイスにシフトチェンジするのに時間がかかる。これまでは必ず2週間以上の合宿を組んで日本選手権に臨んできた」と明かす。グランドスラム制覇の夢を優先させたことで、日本選手権への準備期間は例年になく短くなった。例年とは異なるアプローチで「試行錯誤はある」。若手チームの台頭もあって苦しむ場面もあったが、最後は世界トップクラスの実力を誇示した。

今大会の優勝で、3月の世界選手権(スウェーデン)の出場権を獲得。コロナ禍で20年大会が中止になったこともあり、ロコ・ソラーレの出場は銀メダルを獲得した16年以来6年ぶり2度目となる。

世界選手権の前に藤沢、吉田知、吉田夕の3人は日本混合ダブルス選手権(今月21日開幕、北海道稚内市)に出場予定。