3月19日、F1第2戦サウジアラビアGP決勝が行なわれ、レッドブルのセルジオ・ペレスがポールトゥウインで今季初優勝、自身通算5勝目を飾った。

ペレスはスタートで出遅れ2番グリッドのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に先行を許した。しかし4周目に自力で抜き返し、18周目に停止車両回収のためセーフティカーが入ったところでピットインを済ませて首位をキープ。レース再開後も後続を寄せ付けることなく走行を続けたが、予選でのトラブルにより15番スタートとなったマックス・フェルスタッペンが追い上げて25周目にアロンソをパスし2位に浮上。5秒後方で最速ラップを記録し合いながらプッシュし続ける緊迫の展開となったが、最後はフェルスタッペンが再びドライブシャフトに違和感を覚えてペースを落としペレスの優勝が決まった。

「思っていたよりタフなレースになったね。去年はセーフティカーが出てたせいで勝利を失ったけど、今年はようやく勝利を取り戻すことができて嬉しいよ。今日の僕らは最速のクルマだったし、これからも全力でプッシュしていくよ」

アロンソは3位でフィニッシュしたものの、スタート位置違反で科された5秒加算ペナルティをセーフティカー中に消化して規定違反で10秒加算を科され、代わりにメルセデスAMGのジョージ・ラッセルが繰り上がりで3位となった。

角田裕毅(アルファタウリ)はセーフティカー導入時にピットストップを済ませたことで8位にポジションアップし、アルピーヌ勢、ハース勢と果敢に勝負を続けたものの、残り5周でケビン・マグヌッセン(ハース)に抜かれて惜しくも11位に終わり入賞を逃した。

(米家峰起通信員)