全国高校選抜大会は10日から各地で行われている。ラグビー大会(25~31日、埼玉・熊谷ラグビー場)には開志国際(新潟)が2年ぶり2度目の出場。1回戦で大分東明と対戦する。

開志国際にとっては昨年の花園に続く全国舞台。今年12月の花園、ベスト8入りを目標に現時点での腕試しの場になる。「自分たちがやってきたことができれば」と中島優大主将(3年)は選抜でのチームの狙いを話す。

1回戦の相手、大分東明には20年の花園初出場時に5-57で敗れている。先輩のリベンジマッチになる。また初戦で敗れても、選抜には1回戦敗者同士の対戦もある。相手は花園優勝3度の桐蔭学園(神奈川)か同準優勝1度の京都成章のどちらかの強豪との顔合わせになる。「いい経験にさせてもらう」と中島主将は前を向いて、臨む。

2月の北信越予選は決勝で日本航空石川に5-31で敗れ、2位での全国出場となった。FWは1年生が6人で経験不足は否めなかった。選抜に向けた練習でFWリーダー伊藤瑞希(3年)は「スクラムを課題に冬場やってきた」と手応えを話す。中島、FB星遥大(3年)ら経験豊かなバックスとの連動を確認する機会が選抜になる。

高橋昌徳監督(43)は「選抜は通過点」と言う。開志国際は昨年の花園で念願の初勝利を挙げた。花園8強入りへのステップを1歩進んだ。「実のある大会にしたい」と中島主将。新チームの成長を春の全国舞台で記す。【斎藤慎一郎】