体操界が「G7」サミットを開催する。国際体操連盟(FIG)が5日、「G7 Gymnastics Hiroshima」を実施すると発表した。

G7サミットの広島開催(5月19日から21日)に伴い、G7各国の著名体操選手が広島に集い、1日も早く世界に平和が訪れ、スポーツを楽しめる世界が戻ってくることを願っている思いを、G7議長の岸田文雄総理に届ける。

都内で会見に臨んだFIGの渡辺守成会長は、「スポーツは平和に貢献することが責務で、存在意義でもあると理解してます。G7サミットが広島で開催されることから、ノーモア広島、ノーモア長崎、そして世界の現状を鑑みて、1日も早く子どもたちが平和にスポーツを楽しんでいるという声を発することがわれわれスポーツ界の責務」と開催意義を説いた。

主管する日本体操協会の米田功・アスリート委員会委員長は「こうして、多くの世界で活躍するアスリートが広島に集まってくれてうれしく思っています。選手は活躍する背景に多くのサポートを受け、社会から支えられている。世の中に貢献できる大変意義のある機会をいただいたと思っています」と述べた。

4月26日に事前会議を行い、翌27日に広島に移動し、平和祈念館への訪問、献花などを行う。29日には学校での子どもたちとの交流会も開く。

各国の参加予定選手は以下。

日本 内村航平(五輪個人総合2連覇)、村上茉愛(21年東京五輪銅メダル)

米国 ナスティア・リューキン(08年北京五輪金メダル)

英国 ジャルニ・レジーニモラン(22年世界選手権金メダル)

ドイツ マンセル・ニューエン(12年ロンドン五輪銀メダル)

カナダ エマ・スペンス(22年世界選手権銅メダル)、キャサリン・内田(新体操)

フランス ロレット・チャーピー(19年欧州選手権銀メダル)

イタリア アレクサンドラ・アジュルジュクルゼ(18年世界選手権新体操銅メダル)

スロベニア アルヤス・ペガン(FIG選手委員会委員長)