B2プレーオフ(PO)初進出を目指す東地区5位の青森ワッツが、大きな大きな1勝を挙げた。6連勝中の西地区2位長崎に88-82で競り勝った。

青森がPO出場に1歩近づいた。長崎との一進一退の攻防を制し、コート上でブースターにあいさつした高原純平ヘッドコーチ(42)は「やりました~」と絶叫。今季最多1569人が来場した中で大きな1勝を挙げた。「これだけ多くの皆さんの前で格上相手に勝利でき、本当に選手が誇らしいです」と力を込めた。東西両地区の4位以下で、勝率の高い2チームにPO出場権が与えられるワイルドカード争いで現在2位。さらに無条件でPOに進出できる東地区3位以内も射程圏内に捉えている。

両ベテランの活躍が光った。70-66の第4Q残り7分14秒、福田真生(33)がコーナーから3点シュート(3P)を沈め、リードを7点に広げる。さらに6点リードの残り1分18秒、アレックス・デイビス(31)が相手3Pをブロックし、反撃を食い止めたのもビッグプレーになった。

12得点2アシストで勝利に貢献した会田圭佑(28)は壮絶なシーソーゲームを振り返り、「そんなに負けると感じなかったというか、自分たちがすごいプレーをできていたし、POに向けて勝つだけなので、頑張りました」。会田を含めて5選手が2ケタ得点。攻撃力が武器の長崎との真っ向勝負を制した。

ホーム最終戦となる今日16日は再び長崎と対戦する。昨季はB2ワースト記録の30連敗を喫し、屈辱的なシーズンを送った。だが、チーム創設10年目の今季は勝率5割付近を常にキープし、終盤戦を迎えた。リーグ戦は残り3試合。PO出場へ一戦必勝を貫く。