サーフィン女子で東京五輪銅メダルの都筑有夢路(つづき・あむろ、22=木下グループ)が、全競技を通じて「日本人内定第1号」となる来年のパリ五輪切符獲得へ意気込んだ。

25日、今月30日にエルサルバドルで開幕するパリ五輪予選を兼ねるワールドゲームズ(WG)へ向け、羽田空港から出発。同大会でアジア最上位となると、来年のWG出場を条件にパリ五輪の出場権を得られる。ここで獲得すると、日本人内定第1号選手となる見込みで、「早く決まれば気持ち的に楽になる。1年でたくさん準備できるのでここで決めに行きたい」と力を込めた。

遠征先のオーストラリアから帰国したばかり。「寒かった」とダウンジャケットを着用していた数日前から一転、エルサルバドルでは高温多湿の環境が敵となる。それでも「大丈夫だと思う」と笑顔。「コロナ禍で悲しい雰囲気の時に、自分が活躍してみんなを笑顔にできたのがすごくうれしかった。活躍して感動してもらいたいし、笑顔になってもらえたら」と活躍を誓った。

14歳から日本代表として活躍する松田詩野(20)も、ともに出発。21年のWGでは、ほぼ手中に収めていた東京五輪の内定を失っており、「リベンジしたいという思いもあるし、新しいスタートだと思う。決めることを意識する」と、覚悟をにじませた。