21年東京オリンピック(五輪)代表でアジア王者の高山峻野(28=ゼンリン)は13秒34(向かい風0.1メートル)で3組5着だった。1組1着となった泉谷駿介に続く決勝進出はならなかった。

「(決勝進出ラインには)0.1秒の開きがあったのでタイム的には無理だったと思います。スタートかなり反応良く出れたんですけど、1台目、2台目と近くなりすぎて、浮いちゃったので、流れができずにそのままズルズルいっちゃって。後半は前半でリズムがつくれない分、垂れてしまいました」と反省の言葉を並べた。

7月のアジア選手権を制して迎えた2大会ぶり3度目の大舞台。「世界陸上にピークを合わせることができれば、準決勝でもいい位置で戦うことができる」と自信をみなぎらせていた。世界の強豪と最後まで競り合ったが、惜しくも決勝には届かなかった。

五輪を含む国際大会で日本勢初の決勝へ進出する泉谷に対しては「メダル圏内にはいると思うのでチャンスはあると思いますが、競ると硬くなると思うのでそこを気をつけてほしい。(世界選手権連覇中の)ホロウェイ選手(米国)が前に出ると思うので、そこに惑わされないようにしてほしいです」と、先輩らしく具体的なエールを送っていた。

予選で救済措置を受けた初出場の横地大雅(22=TeamSSP)は14秒93(向かい風0.2メートル)の2組9着で準決勝敗退。ゴール後に腰を押さえながらうずくまった。