バレーボール男子日本代表(世界ランキング5位)が、準決勝進出を決めた。2次ラウンドでバーレーン(同70位)と対戦。エバデダンラリーを除く全選手がコートに立ち、3-0(25-14、25-14、25-17)のストレートで下した。3試合連続のストレート勝ちとなった。

17年以来3大会ぶりの優勝を目指す日本は、リザーブメンバーを多く起用した前戦のウズベキスタン戦からメンバーを変更。石川祐希、西田有志、高橋藍、山内晶大、小野寺太志、関田誠大、山本智大の主力メンバーが名を連ねた。

第1セットは、序盤からリードを取ったものの、サーブミスが目立つなどバタついた。それでも、途中出場の宮浦健人が効果的なサーブを連発。宮浦の連続サービスエースを含む6連続ポイントで一気にセットカウントを先取した。

第2セットも、日本は同じメンバーでスタート。高橋藍の軟打や石川のバックアタックなどで序盤から大量リードを奪う。中盤には高橋藍が連続サービスエースを決めるなど5連続ブレークに成功。最後は相手のタッチネットで連取した。

第3セットはスタートから高橋健太郎、大塚達宣を起用。その高橋健が速攻を決めて今大会初得点で先制すると、序盤から大量リードを取る。途中出場の19歳甲斐優斗や大塚のスパイクで順調に得点を重ねた。最後は西田がサービスエースを決め、勝利を決めた。

山本智は「日本のやりたいバレーができていなかった中で、徐々にいつも通りの日本らしさが出てきたと感じている。(この会場は)ボールが伸びやすいので身体を動かして最後までボールを見ないと弾いてしまうケースがあるので調整していきたい。自分たちのスキルを出し、いいバレーをして次も勝ちたい」と話した。

高橋藍は「最初から自分たちのバレーボールのリズムを出せていて、3-0といい形で試合ができた。調子もよく、パフォーマンスが上がってきているのでさらに上げていきたい」と意気込んだ。

男子代表の主要メンバーは今大会後、国内合宿を経て、9月30日に初戦を迎えるパリ五輪切符がかかるワールドカップ(W杯)バレー(東京・代々木第1体育館)に臨む予定だ。

【男子日本代表メンバー】

◆セッター 関田誠大(29=ジェイテクト)、山本龍(22=ブカレスト)

◆オポジット 西田有志(23=パナソニック)、宮浦健人(24=パリ)

◆アウトサイドヒッター 石川祐希(27=ミラノ)、大塚達宣(22=パナソニック)、高橋藍(21=モンツァ)、甲斐優斗(19=専大)

◆ミドルブロッカー 小野寺太志(27=サントリー)、山内晶大(29=パナソニック)、高橋健太郎(28=東レ)、エバデダンラリー(23=パナソニック)

◆リベロ 小川智大(27=名古屋)、山本智大(28=パナソニック)