昨年末の全日本選手権2位の島田高志郎(22=木下グループ)が“打倒台風”を掲げた。開催地には大型の台風が上陸予定だが、「幸せオーラを全開で、どんよりした空気感に負けないように、光を照らせるような演技がしたいです」と笑顔で声を張った。

コロナ禍で大会が中止になったのは3年前。「悲しい思いをした」と振り返る半面、「この地にこれて出場できるというところまでこれてすごく幸せ」とかみしめているという。

順調な調整が詰めたとは言い難い。10月のジャパンオープンを終えて拠点のスイスに戻り、2週間は曲かけ練習漬けで、充実の時間を過ごせたが、1週間前に右足を捻挫した。「最後の1週間すごく良い練習が積めたかというと、ちょっと抑えめで。自分のイメージ、やるべき事を頭の中で描く練習をしていました」と説いた。

4回転2本を予定していたSPを1本にせざるを得ないなど、影響は小さくはない。ただ、「いろいろ覚悟をしながらですけど、自己ベストを更新したい」という気持ちが前を向かせる。

SPは3日、フリーは4日に行われる。