新潟経営大(新潟・加茂市)が小柳建設(新潟・三条市)と提携し、加茂市陣ケ峰地区に女子専用アパートを建設している。11月上旬に着工し、来年3月に完成予定。同大の強化指定部の女子部員を中心に一般学生、市民も入居対象にしている。

総事業費は3億円で敷地面積1800平方メートルに2棟(1棟14室)を建設する。部屋は防音壁のワンルームで21・12平方メートルから31平方メートルの広さの4タイプ。防犯カメラ、オートロックなどセキュリティーも万全。洗濯機、冷蔵庫、エアコンの家電のほか体調管理用に体組成計も完備する。同大には13の強化指定部があり、うち女子はバスケットボール、サッカー、体操、チアリーディング、駅伝。来春の新入部員から新アパートに入居することになり、現時点で計15人が決まっている。

同大では今春女子サッカー部が活動を開始し、来春からは駅伝、チアリーディング部が続くなど女子の部活に力を入れている。これまで大学に寮がなかったことが選手獲得のネックの1つにもなっていた。杉山学副学長(55)は「アパート設置は安全な環境で安心して学生生活を送ってもらうため。各競技、そして学業に励んでいただきたい」と話す。

女子専用アパートの新設などの環境整備を始め、新潟経営大、新潟中央短大、加茂暁星高を運営する加茂暁星学園(新潟・加茂市)ではスポーツを中心に改革が進んでいる。杉浦善次郎理事長(65)に取り組みについて聞いた。

-今春の女子サッカー部に続き、来春には女子駅伝を中心にした陸上部、チアリーディング部が活動を始める

杉浦理事長 ほかから見れば特に新しいことではないのですが、私たちの法人ではスポーツについての感度が高くはなかった。これまでのサッカー、バスケットボールだけではなく、ほかの競技からも学生に来てもらおうと。以前から構想はあったのですが、ようやく動き始めた形です。

-昨年7月に理事長就任から一気に進んだ

杉浦理事長 多くの学生に来てもらうために大学、短大、高校と学園全体で効果が出るように持っていかなければならなかった。これまでは、ばらばらに動いていましたから。3つが共通して持っている資源はスポーツなんです。(短大生も在籍する)女子サッカー部、陸上部の新設、(長崎日大高前監督、亀田陽司氏を招いた)加茂暁星高サッカー部など。学園としてスポーツに注力するという方針を改めて打ち出しました。

-重視することは

杉浦理事長 私たちは教育機関。仮にプロなどのトップカテゴリーに行けずに大学で競技を終えても、やりたいことに打ち込んで進学、就職ができるようにすることが重要です。今後、有効だと思う競技の部活を増やす構想もあります。来春から活動が始まるチアリーディングはその1つ。子どもから大人まで裾野が広い競技です。トーナメント形式の試合はなくても、地域のイベントなどの場は提供できます。

-今後は

杉浦理事長 (新潟の)県央という地域にある教育機関なので、地元とのつながりを大切にしたいです。特定の強い選手がいても、ほとんど地元にいない、というのは建学の理念に合わない。学園での活動が地域の子どもたちに伝わって、その子が影響を受けて、たとえ将来うちの学園に来なくても、どこかでその競技を続けるようになれば。それが教育機関の役目ですし、長い目でみれば地域のためになります。【聞き手・斎藤慎一郎】