【北京=藤塚大輔】2年連続出場の中井亜美(15=TOKIOインカラミ)は、65.04点で4位発進となった。

冒頭のダブルアクセル(2回転半)を成功させると、続くフリップ-トーループの連続3回転ジャンプも着氷。後半の3回転ルッツも危なげなく決めきった。

演技後には、中庭健介コーチから「よく頑張りました」と声をかけられると白い歯をこぼした。「最初はすごく緊張もあったんですけど、だんだんとほぐれてきて、最後の方は笑顔で終わることができてよかったです」と振り返った。

11月の全日本ジュニアでは腰痛の影響で10位。痛み止めや注射などで対処し十分な練習をつめなかった全日本だったが、「5割くらいよくなった。痛みも引いてきた」とこのジュニアGPファイナルに向けて半月間で自身を追い込んできた。

6日の公式練習後には「これが今季は最後の大舞台になると思うので、そこで良い演技をしたい思いがあるので、楽しみつつ自分がやってきたことをしっかり出せるように頑張りたい」と話した15歳。最後まで全力で滑り抜く。

8日は「最後の舞台」とけじめをつけるフリーに臨む。「この舞台でアクセルを決めたいという思いが強いので、それが成功できるようにまず集中する。その後のジャンプもしっかりまとめていい得点が出ればいいな」と前を見据えた。