フィギュアスケート女子の本田真凜(22=JAL)が今季限りで引退する。5日、マネジメント事務所から発表された。11日に都内で記者会見を開き、自らの口で説明する。

16年に世界ジュニア選手権を制覇。安藤美姫、浅田真央、村上佳菜子らに続く当時7人目の快挙だった。シニア転向後も、いきなり国際スケート連盟(ISU)公認チャレンジャーシリーズのUSインターナショナルで優勝するなど将来を嘱望され、グランプリ(GP)シリーズにも17年から参戦。日本一の称号を争う全日本選手権にも15年から9年連続でエントリーし、出場2年目の16年には自身最高となる4位に入っていた。

昨年末の同大会では直前に右骨盤を痛めた影響もあり、ショートプログラム(SP)44・42点で最下位の28位だったものの「長いスケート人生の中で一番と言っていいぐらい悪い状態だったけれど、経験を生かして、たくさんの方の前で最後まで心を込めて演技ができた」と納得した。

明治大4年。節目のシーズンで、今後について「話せることは、今は分からない」としていたが「いろんな人に何を言われようと、自分なりに頑張れた。スッキリした気持ち。悔いも何一つない。今は自分をゆっくり褒めてあげたい」と万感の思いを口にしていた。

昨年の大みそかには自身のインスタグラムで「あっという間に駆け抜けたとっても濃い1年でした。来年も充実した1年になる様、頑張っていきます!!」とつづっており、年が明けて大きな決断を表明した。

◆本田真凜(ほんだ・まりん)2001年(平13)8月21日、京都市生まれ。12年全日本ノービス選手権Bを当時の歴代最高点で制す。シニアでは17年USインターナショナル優勝。高校は関大から青森山田へ編入し、明大時代はCM出演も。家族は両親と姉、兄太一さんと妹2人。姉を除く4人がスケート経験者で妹の望結と紗来は女優業と両立。161センチ。血液型A。