今年度の全国高校ラグビー準優勝の東福岡が、93-5で修猷館に圧勝し、12年連続31度目の優勝を飾った。これで九州大会(17日開幕、宮崎)の出場権を手にした。

伝統校の貫禄だった。花園経験者はU-17高校日本代表FB深田衣咲(2年)ら6人で、現メンバー25人中1年生が11人という若い新チームだ。

だが、相手がどこでも容赦はない。

序盤からエンジン全開だ。前半3分、自慢の高速展開から、左大外のWTB遠藤裕人(2年)が快足を飛ばしてゴール左に先制トライ。前半のうちに7トライで圧倒すると、メンバーを大きく入れ替えた後半も8トライを量産して、選手層の厚さで突き放した。

大勝に、花園で準決勝から2試合連続スタメンだった深田は「今日の試合は通過点。春の選抜大会で日本一が取れるように、しんどい練習をしていきたい」と意気込んだ。

花園決勝で桐蔭学園(神奈川)に敗れて「フィジカル、ラインスピードの違いを感じた。日本一を取りに行くために、スピードを強化したい」と深田。花園ではベンチ外だったNO8古田学央(がくあ、2年)主将を中心に、桐蔭学園へのリベンジも目標に鍛錬してきた成果が出た。

ただ、課題もあった。GKは15本中6本失敗。コミュニケーション不足で1トライを奪われた。まずは九州大会へ、攻守の精度を向上させる。【菊川光一】