【モントリオール=阿部健吾】初出場の三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)がショートプログラム(SP)に臨み、85・00点の10位発進となった。

4回転サルコーは降りたが、トリプルアクセル(3回転半)は乱れ、4回転トーループでは転倒。無表情で氷を降り、キスアンドクライでも「見たくない」と終始うつむいた。

6分間練習での感覚も悪くなかっただけに悔しさがにじんだが「実力なので」と食いしばった。

憧れていた大舞台で満足の演技ができず「ナーバスな気持ち」と言うが「失うものもない。ただただ突っ走っていこうかなと思っています」とフリーへ向けて奮起した。

昨年12月の全日本選手権では「おなかの痛み」でSP前日の公式練習に参加できなかったが93・91点を記録し、フリーでも186・17点で4位。表彰台には届かなかったが、世界選手権への切符を手にし、1月の全国高校選手権でも宇野昌磨以来の2連覇で万全な様子を示していた。

日本勢初の3連覇がかかる宇野昌磨(26=トヨタ自動車)は107・72点で首位、鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大))は106・35点で2位発進。