フィギュアスケート男子で、88年カルガリー五輪金メダリストの名スケーター、ブライアン・ボイタノ氏(60=米国)による木下アカデミー生への特別レッスンが10日、京都・宇治市内の木下アカデミー京都アイスアリーナで公開された。

浜田美栄コーチが「現在もスケートのスキルが高く、人としても素晴らしい方」としてレッスンを依頼して実現。9~12日の4日間でみっちり指導を受ける。

前半2日間の練習を終えた吉田陽菜(18)は「今までとは違う跳び方、視点をもらえた」と笑顔を浮かべる。

師事する浜田コーチから頻繁に演技動画を見せてもらい「あんなにお手本のようなジャンプを跳ぶ選手は見たことない」と仰ぎ見る存在。

「無駄のないジャンプを跳ぶ」というイメージ通り、トリプルアクセル(3回転半)の踏みきり前に氷から離れている方の足を止めるなど、効率的で再現性の高い跳び方を教わり「今までと違う視点をもらった」と充実感を漂わせた。

ともに指導を受けた千葉百音(18)は「とてもわかりやすかった。目線を上に、と言われたので心がけたい」と美しく見せる姿勢を学習。「スピンの難しい入りも練習したので、生かしていきたい」と話した。

世界的スケーターからスケーティングやジャンプなどの技術を吸収するアカデミー生は、20、21日にアイスショー「ブルーム・オン・アイス」(木下アカデミー京都アイスアリーナ)に出演予定。1日2公演(午前11時30分開演、午後4時30分開演)の計4公演行われ、千葉、吉田のほか、島田高志郎、中村俊介らが出演する。