5年ぶりに開催された中国GPで、中国人初のF1フル参戦ドライバー周冠宇(24、ステーク)が14位で完走した。中国GPは2004年に初開催され、2019年まで16年連続開催されたが、2020年から新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた。

幼いころに見たあこがれの舞台。周は「ここで走るのが子供のころからの夢だった。ファンのみんな、ありがとう!」と、ゴール後の周回で静かに喜びを口にした。主催者側の粋な計らいでパルクフェルメではなく、メインストレート上にマシンをとめた周は、グランドスタンド前で母国ファンの大歓声を浴び、しゃがみこんで顔を覆って涙を浮かべ、感極まっていた。

レースはマックス・フェルスタッペン(26、レッドブル)が中国GP初勝利で今期4勝目を挙げた。ランド・ノリス(24、マクラーレン)が2位。セルジオ・ペレス(34、レッドブル)が3位だった。RBの角田裕毅(23)とダニエル・リカルド(34)はともにリタイアとなった。