国際卓球連盟(ITTF)は23日、最新の世界ランキングを発表し、女子でパリ五輪(オリンピック)代表の張本美和(15=木下グループ)が初のトップ10入りした。

これまでの12位から8位に浮上。マカオで行われたシングルスのW杯で銅メダルを獲得し、兄の智和(20=智和企画)の男子9位を上回る形となった。

前日22日に成田空港へ帰国した際には、智和が自ら「先に自分で言っておきます。追い越されてびっくりしないでもらって…。どこかで抜かれるタイミングがあると思うんですが、そこは抜いて抜き返されて、お互い切磋琢磨(せっさたくま)していくところがある」と心境を明かしていた。一方の美和は「(ランキングで)上にいきたいのはもちろんあるんですが、あんまりそういう(兄と競う)感覚は持っていないです」とほほえんでいた。

女子のトップは孫穎莎(中国)で変わらず、日本勢最上位は早田ひな(日本生命)の6位。伊藤美誠(スターツ)が11位に下降し、平野美宇(木下グループ)は13位で変わらなかった。

男子のトップは王楚欽(中国)で変わらず、日本勢トップが張本智の9位。戸上隼輔(井村屋グループ)が21位に浮上し、篠塚大登(愛知工大)は73位で変わらなかった。