記念すべきWEC100戦目を制したのは35号車アルピーヌ(ポール・ループ・シャタン、フェルディナント・ハプスブルク、シャルル・ミレッシェ組)だった。予選9位からの逆転で、チームとして参戦2年目での初優勝となった。地元トヨタ勢は7号車(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ニック・デ・フリース組)が8位、8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮組)は16位だった。GT3マシンで争われるLMGT3クラスは、81号車コルベットが優勝した。

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地元日本でのレースでも、トヨタの今季初の表彰台は遠かった。予選8位の8号車は開始16分、後続車に追突されて左リアタイヤがパンクし、早々に上位争いから離脱した。予選14位の7号車は粘りの走りで着実に順位を上げたが8位に終わった。7号車の最終ドライバーを務めた小林は「悔しい結果になった。一時は2番を走っていたが、セーフティーカーのタイミングで結果的に13位にドロップしてしまって、そこから追い上げる形になってしまった」と残念がった。

今季は開幕からフェラーリが独走し、ポルシェ、キャデラックが追走している。ハイパーカークラス4連覇中だったトヨタにとって、ジレンマが続いている。WECの規則では、ハイパーカークラスはデビュー後5年は車両の基本部分の開発が禁止されている。トヨタは今季最古参の5年目にあたり、規則で許される範囲で熟成を図っているものの、後発のライバル車に対して苦戦を強いられている。

残るは第8戦(11月8日決勝・バーレーン)しかない。小林は「改善? 今ある中から最大限にするしかないレギュレーションがある。チーム一丸となって頑張ります。それしかない」。最後に王者の意地を見せたい。