柔道男子60キロ級で2021年東京五輪(オリンピック)金メダルの高藤直寿(32=パーク24)が9日、都内で会見を開き、現役引退を発表した。酸いも甘いを味わった四半世紀の柔道人生を振り返った。

主な一問一答は以下。

-引退の経緯

「この前の講道館杯で負けた時にやはりロサンゼルスのオリンピックが厳しいだろうなと思った。自分自身、諦めたくない気持ちはあったんですけど、現状を見て無理だと思った。グランドスラムとかも見てて、後輩とかが勝った時にうれしかった。『もうこれは僕はもう選手としては戦うべきではない』と思いました。あとはやっぱり『もう負けたくない』。そんな思いもありました」

-1番の思い出は

「柔道を続けて来られた一瞬一瞬が今となっては思い出。当時は苦しいことばっかだったんですけど、全てが私の本当に青春だった。ベストパートもいろんな選手とやって、自分の中では本当に『命のやりとり』をやってきた。誰とやった時が1番良かったっていうのはやっぱ決めたくはない。今まで戦ってくれたライバルたち全員に感謝して引退したい」

-家族への相談や反応は

「まず妻に『もう十分頑張ったよ』って言ってもらったけど、『もう1度頑張れ』って支えてもらった。監督、コーチ、会社の社長にも「好きなだけ現役生活をやっていい」と言ってもらったが、自分自身、柔道のプロとしてやっている。『勝てない自分に価値はない』と思ってここまでやってきました。なので、勝てなかったところで、プロの選手として失格だなと思っった」

-ここからの夢は

「パーク24の男子コーチと女子のアドバイザーとして活動する。この中で夢、目標は、まず全員が(全日本の)強化選手に入ること。みんなの夢をかなえるサポートをしていきたい。選手と一緒になってここから頑張っていきたい」