<全国高校バスケット選抜優勝大会:桜花学園74-70聖カタリナ女>◇第5日◇27日◇女子準決勝◇東京体育館

 2年連続の準決勝対決は、桜花学園(愛知)が74-70で聖カタリナ女を再び退け、3年連続24度目の決勝進出を決めた。

 55-55の同点で迎えた最終第4Q、聖カタリナ女が篠原華実(3年)のシュートで2点リードすると、桜花学園はすかさず逆転、そこからシーソーゲームになった。

 馬瓜ステファニー(1年)がゴール下で粘ってシュートを決め、残り4分42秒で66-66。するとエース加藤優希(3年)のゴールも決まって、再びリードを奪った。そして、馬瓜が相手反則を3度誘って、フリースローのチャンスを得ると、6投中4本を成功させ、これが決勝点となった。

 「最初の方は自分が逃げていたので、最後はゴールに突っ込んでいった(それで反則が取れた)。フリースローはガチガチ。緊張で手が震えた」と馬瓜は苦笑いだ。

 井上真一コーチは「馬瓜は左肘の靱帯(じんたい)を伸ばして、(練習で)走っていないので、体力が無く、ハーハーしていたが、今日は良く頑張った」と健闘を高く評価した。

 接戦については、「同点の場面では、3点シュートを打たせるなと指示した。それは止めたかもしれないが、単純なドライブやジャンプショットを決められた」と反省。「決勝ではあくまでもチャレンジャーの気持ちで、1年間やってきたことを出し切りたい」と、明日の決戦に照準を合わせた。