ボートのロンドン五輪アジア大陸予選代表をめぐって、初の一騎打ちレースが実現する可能性が出てきた。日本スポーツ仲裁機構(JSAA)が、軽量級ダブルスカル同代表の選考方法に「著しく合理性を欠く」と内定を取り消したことを受け、日本ボート協会は6日、都内で会見を開き、JSAAに仲裁を訴えた武田大作(38=ダイキ)と浦和重(36)組と、内定を取り消された須田貴浩(31)西村光生(22)組が4月6日に埼玉・戸田漕艇場で3度のマッチレースを行い2勝した組を代表に選ぶと発表した。

 ただ代表落ちしていた武田は2月からの合宿に参加できず、準備不足を理由に再レースには反対で、この日も「納得はしていない。ただ訴えた以上、参加する義務もある」と話した。武田によると「『浦は出たくない』と言っている」という。協会側は再レースを欠場する選手が出た場合の選考方法は「新たに考える」(田中強化本部長)。アジア大陸予選では3位以内で五輪が決定。