<全国高校バスケット選抜優勝大会:能代工93-82東海大四>◇第4日◇26日◇男子3回戦◇東京体育館

 東海大四(北海道)は能代工(秋田)に敗れ、8強進出はならなかった。U-18日本代表の内田旦人主将(3年)を中心に、第4クオーター(Q)に2度追いつく粘りを見せたが、最後は大会最多20度優勝の伝統校に引き離された。チーム最多23得点の内田の涙は20分以上、止まらなかった。目標の4強どころか8強入りも果たせず「逆転できると思っていましたが…」と言葉を絞り出した。

 序盤は相手ゴール下に代わる代わる飛び込み、流れをつかんだ。第1Q残り3分の時点で、11点リード。だが、その後は「点差を詰められてあせってしまった」(内田)。エースとして第1Q11得点も、勝負どころの第4Qは、わずか4点。東海大四にはいない195センチ以上の選手を2人同時起用した能代工に、リバウンドを奪われた。佐々木睦巳監督(49)は「高い相手に対して、よくやった」と、選手たちをねぎらった。

 チームが過去10度はね返された準々決勝の壁。4強進出のバトンは、挑戦さえできなかった3年生の無念を引き継ぐ後輩へと託された。能代工戦に先発したU-18日本代表候補の長沢亮太(2年)は「(札幌出身の能代工)中村(碧杜=2年)にやられたのが悔しい。来年は必ず倒して4強にいく」と、新たな誓いを立てていた。【中島洋尚】